みなさん、こんにちは!
東京女子大学 現代教養学部の原菜摘(はら なつみ)です。

はらなつみ
12月終盤、2017年も残りわずかです。

一年が過ぎるのがとても早く感じます。
新年までのカウントダウン!存分に楽しみたいですね

さて、連載第四弾!

今回は「貿易セクション」についてご紹介します。
貿易セクションの魅力を精一杯お伝えしようと思っていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

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©AFP/ROSLAN RAHMAN

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©AFP/ED JONES

突然ですが…、

「もし、日本が江戸時代のように鎖国をしたらどうなるか」

ということを想像してみて下さい。

航路が狭められ、海外から入ってくるモノやサービスの流れが制限されたとしたら・・・
もう少し具体的に考えてみましょう。
日本は現在、非常に多くの貿易相手国を持ち多くの物品を輸出・輸入しています。

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鎖国をし、貿易の流れを制限してしまうと、一国の産業・経済・政治だけでなく、私たちの生活にも影響を及ぼします。

たとえば小麦について、日本は国内で消費する小麦のほとんどを海外からの輸入に依存しています。よって鎖国をすれば、食卓にパンが並ぶこともないかもしれません。

また反対に、貿易相手国の視点に立って考えて見て下さい。
それまで日本から輸入していたモノの流れが制限される、あるいは断ち切られることによって、その国の産業・経済的側面にも影響を与えてしまうこととなります。
つまり、日本が「鎖国政策」を実施することにより世界各地に影響を受ける国が出てきます。

なぜ、このようなことを考えてもらったのか。
それは、現在の国際情勢、そして貿易のありかたを考えるときに重要だからです。
冷戦が終結して以降、国際社会は「自由貿易」の理念を基に、世界で行われる貿易の輪により多くの国が参画できるように努めてきました。
現在は、WTO(世界貿易機構)を中心にそのような動きが進められています。
こうした動きの一つが、地域的な経済共同体の形成です。
「EU」や「NAFTA」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

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©AFP/RENAUD GIROUX

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©AFP/LUDOVIC MARIN

これらは、自由な貿易を推し進めていくために作られた地域規模の共同体です。
貿易の円滑化を実現するために、関税などの貿易を阻害する要素を取り除くなど、域内国の間で独自の取り決めがなされています。

しかし近年、これまで主導的な位置にいたアメリカイギリスが、そのような地域共同体から脱し独自の経済路線へ転換するという動きが目立ちました。

例えば…、

「イギリスのEU離脱」

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©AFP/TOGA AKMAN

「アメリカのTPP離脱」

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©AFP/DON EMMERT

一度はニュースなどで目にしたことがあるのではないでしょうか?

これが、まさに冒頭で述べたような「鎖国」的な政策と一致します。
自国の事情を優先するために制限的な貿易を実施し、世界各国の産業・経済・社会様々な側面に多大なる影響を及ぼしています。

これまで「多国間での自由な貿易の体制」を推し進めてきた欧米諸国が、それに反するような動きを見せている現在、国際貿易は今後どのように展開されていくのでしょうか。

以上のように、貿易セクションでは国際社会の現状を踏まえ、既存の多国間での枠組みが今後どうなっていくのかを議論してもらいたいと考えています。
難しい内容もあり、理解しきれない部分もあったかと思います。セクションごとに直接お話を出来る時間もあるので、少しでも関心を抱いてくださった方はぜひ説明会まで足を運んでみて下さい。

 

 

最後になりますが、貿易セクションを支えるチューター4人を紹介します!
☆頼れるわれらがセクリーダー!国際関係の知識は底なし!
明治大学  渡辺暁(わたなべ あきら)

☆とても優しいお兄さん!悩んだときは彼に相談!
明治大学  土屋裕希(つちや ゆうき)

☆可憐な美貌と冴えわたる頭!10大3年生のベテラン!
早稲田大学  大原あかり(おおはらあかり)

☆そして私、3か月間全力でサポートします!
東京女子大学  原菜摘(はらなつみ)

いかがでしたでしょうか?
今回は東京女子大学、原がお送りしました。

次回は、連載「セクション紹介」編「第5回~テロリズムセクションのここがすごい」を法政大学の小林克がお送りします!いよいよ連載最終回です。最後までお楽しみください!

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